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T字型人材の育成

T字型人材とは

特定の分野における知識と経験を軸にしながらも、さらにそれ以外の関連分野についても広く知識経験を持っている人材のことです。
↓このようなイメージです。

T字型人材の育成

今回のテーマは、変化が激しく、業務が高度化している時代だからこそ、知識経験の深さと広さを併せ持つT字型人材が必要ということです。

ある小さなハローワークとある大きなハローワークの回答力の違い

企業向けの雇用保険手続きについてハローワークに問い合せしたときに大きなところと小さなところの職員さんでは回答力に差があることを感じます。

その大きなハローワークでは、細かく係が分かれ、分業化されています。
雇用保険でもいくつかの分野がつながって複雑高度化していることがあり、関連分野の知識経験があれば判断がつくはずなのに、それがないため、ズレた回答またははっきりとした答えが得られないことが少なくありません。
一方、その小さなハローワークでは専門的に仕事をしつつも隣接分野も合わせて幅広く仕事をやっているところ、やらざるを得ない状況といってもいいですが、その分、総合的な判断を基にした回答をもらえ、納得感が違います。
まさに、その小さなハロワの職員さんはT字型人材であると言えます。

では、具体的にどのようにT字型人材を育成していけばいいかというところを以下ご提案します。

具体策例

①複数担当制・多能工化
複数担当制は、ある業務について、主担当と副担当を決めてどちらでもできるようにしておくことであり、多能工化は、1人の従業員が複数の業務を担当できるようにしておくことです。(多能工化という言葉は、もともとは製造業で使用されていましたが、今はその他業種でも使用されています)
複数担当制・多能工化はどちらも、休んだときにカバーしたり、忙しい時期に手伝ったりすることで、残業削減や有給休暇取得率向上などの働き方改革の方策としてよく挙げられます。
しかし、それだけでなく、周辺分野の仕事も担当することになり、知識経験の幅を広げることにつながります。

②配置転換
部署が変わることにより、担当業務内容が大きく変化し、知識経験の幅を広げることになります。

③顧客との接点を定期的にもつ
これは研修に近いイメージですが、日頃顧客に会わない内勤職の社員が、営業担当者と同行することで顧客と直接会ってコミュニケーションとる。それによって、新たな発見や刺激を受け、視野を広げるということです。

④人事交流
これも研修に近い感じですが、一定期間、他部署の業務を手伝い、ミーティングにも参加するなどして、知識経験を広げるというものです。

⑤方針をしっかり説明し、やりやすいところからやってみること
以上、4つの案を挙げてみましたが、いずれにせよ、実施前にはしっかりと方針を説明し、理解を得ることが必要となります。通常、4つの案のように業務が変わったり、新しくなったりなどが生じると、否定的にとらえられる場合が少なくありません。
ですので、会社のメリット、社員のメリットなど丁寧に説明をして、前向きに取り組んでもらう機運をつくることが肝要です。
また、長年同じ業務をしてきた社員に配置転換をやるとすると仕事を手放したくないと思って不満の声が出るでしょうし、複数担当制では、他の人に教えている時間はないなど反論が出たりもします。
そこで、いきなり全体でやらずに、やりやすい職種や社員(若手など)から小さく始めてみる。そして様子をみながら徐々に広げるなどの配慮工夫は必要です。

もう一つの効果:協力・チームワークの改善

T字型人材になることで、総合的な判断力が高まり仕事の質が向上する例を冒頭挙げましたが、効果としてはその他にもあります。
関連分野を知ることで、その分野の苦労がわかるということです。これは協力、チームワークをよくするための根幹の部分になります。例えば、内勤社員が営業担当を通じて間接的に聞いていた話を、顧客から直接聞くことで、そういうことかと。結構大変なんだなと。
また、議論などをしてもお互いがそれぞれの分野で正しい、正しいと主張するだけで平行線だったのが、お互い少しづつでもお互いの分野の経験知識があれば、話が噛み合い、結論がまとまりやすくなったりもします。
本音のところで協力関係が築けるようになるということです。

最後に

我々社労士という職種でも、労務の経験知識を深めていくことは大前提(当たり前)として、それだけでなく、周辺分野である会計はもちろんのこと、営業、マーケティング、製造、サービスなど経営に関連する知識情報を少しずつでも増やしていると、つまり知識経験を広げていくことで、仕事で役立つことが多々あります。
T字型人材はかつてはよく言われましたが、人材育成の考え方として今でも有効だと思いますし、
今のように変化の激しい時代だからこそ、なおさら人材育成の方向として価値あるものだと考えます。

社内を見回して頂いて、同じ分野を長年担当している人が多い場合、T字型人材の育成、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

上記の内容をユーチューブ動画で説明しています。ご興味あればご覧ください。。。

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更新日|2021 11 25

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